自分の介護
E様はお体に病気がありましたが

頭脳明晰な方でした。
お会いして間もなく、お父様がお亡くなりになりましたが、
寒暖なく仕事をさせて戴きましたのが、ご自分の介護用です。
密集した狭い土地で
1階が店舗用
2階がご自身用の訓練用トレッドミルと浴室等をバリアフリーに
3階は日常生活用
4階はお母様用住居
5階は・・・・
困ったのは介護対応エレベータです。
要望する設備を優先度で選ぶ事になりました。
数年過ぎて、お母様がお亡くなりになったと連絡がありました。
電話の声はご本人ですが、介護者がダイヤルを回し
受話器を耳元に寄せての会話です。
E様からは決して弱音を聞くことはありませんでした。
それから10年近く過ぎたある日、電話を頂きました。
用件は自社用賃貸ビルの総点検をして欲しいとの事でしたが
当方からは、建物の設計、施工をした会社にお願いした方が良いと助言しました。
それでも第三者の目で点検して欲しいとの要望でしたのでお引受けし
補修工事などに立ち会いました。
そして数年、お身内の方から
ご本人がお亡くなりになったと連絡がありました。